自分の名前をローマ字で書くとき、苗字が先か名前が先か…。学校では名前が先って習いましたが、今はどうなんでしょうか?
令和2年1月1日より姓ー名での表記へ
令和1年10月25日付の政府発表で、次の申し合わせが行われています。
公用文等における日本人の姓名のローマ字表記について
グローバル社会の進展に伴い,人類の持つ言語や文化の多様性を人類全体が意識し,生かしていくことがますます重要となっており,このような観点から,日本人の姓名のローマ字表記については,「姓―名」という日本の伝統に即した表記としていくことが大切である。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/seimei_romaji/pdf/moshiawase.pdf(文化庁)
したがって,今後,各府省庁が作成する公用文等において,日本人の姓名をローマ字表記する際は,原則として「姓―名」の順で表記することとし,下記のとおり取り扱うこととする。
なお,本件の対応に当たりシステムの改修を要するなど,特別の事情がある場合は,当分の間これによらなくてもよい。
ということで、ローマ字で表記する場合は「苗字ー名前」と表記するのが標準に変わっていますね。ただ、日常で必ずしもそうしなければならないというわけではなく、各府省庁が作成する公用文において~、となっているので、日常生活の場面では特に意識することはなさそうですが、二極化が進むとどちらが良いのか今後迷ってしまうケースが増えそうですね。
例)小泉佳穂(こいずみよしお)さんの場合
・Yoshio Koizumi(従来)
・Koizumi Yoshio(令和2年以降)
・KOIZUMI Yoshio(姓名を明確に区別する必要がある場合は姓を大文字で表記することがある)
上記の実施は令和2年1月1日からとなっていますが、この通知は民間ではあまり浸透していませんね。
そういえば外国人目線で考えると、会社の名刺で漢字とローマ字の表記が逆になるケースがあったと思います。
例)田中達也(たなかたつや)さんの名刺
・田中 達也(Tatsuya Tanaka)従来
・田中 達也(Tanaka Tatsuya)令和2年以降
世間一般でも統一されれば、外国人から見てもどちらが苗字なのか分かると思いますが、現状はこれが混在している状況です。(今回の文化庁の通知はここまでの規則をかけていませんが、民間へは「配慮を要請する」にとどまっています。)
ということで、記事タイトルにある
「苗字が先で名前が後は正解なの?」に関しては、現状、
公文書では正解、民間ではどちらでもよい
コメント